ピョートル・ケンピンスキ教授 Prof. Piotr Kępiński

フェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽大学(ビドゴシュチュ) 准教授
1993年~1998年グダンスクのスタニスワフ・モニューシュコ音楽大学で、カタジーナ・ポポヴァ=ズィドロン教授に師事。その後、大学院課程でヴォイチェフ・シフィタワ教授に、またマスタークラスでケヴィン・ケナー教授クラスに参加し、研鑽を積む。
これまでに、アメリカ、韓国、中国、イタリア、スイス、ドイツ、オランダ、ウクライナなど、世界各地で演奏。リサイタルでは、一人の作曲家に焦点を当てコンサートのプログラムを構成することもあり、例えばショパンの『練習曲』Op.10とOp.25を一つのリサイタルで取り上げたこともある。
また、ヤドヴィガ・カリシェフスカ(vn)、コンスタンティ・アンジェイ・クルカ(vn)、バルトシュ・ブリワ(vn)、マルチン・バラノフスキ(vn)、レフ・バラバン(vla)、ヴァディム・ブロドスキー(vn)、ラファウ・ブレハッチ(pf)といった傑出したアーティストたちとも共演し、国際的なマスタークラスやコンクールにも定期的に招かれている。ポズナンで開催された第12回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールでは出場者の伴奏者として高い評価を得、第13回の同コンクールでは公式伴奏者に任命された。
10年以上にわたり、特にソロ作品のレパートリー拡充と教育活動に注力してきた。2005年に博士号を取得し、2014年には音楽芸術の博士後研究学位を取得した。現在はフェリクス・ノヴォヴィエフスキ音楽大学の器楽科で准教授を務めるとともに、ビドゴシュチュの国立音楽学校でも指導を行い、多くの生徒たちが国内外のコンクールで入賞を果たしている。また、様々なピアノコンクールの審査員も度々務めており、ポーランド、中国、韓国でのマスタークラスにも定期的に招かれている。
2009年から2016年まで、ビドゴシュチュ音楽大学のピアノ室内楽学科の学科長を務め、2016年から2024年までは同大学の博士課程の責任者を務めた。
2014年には、CD Accordよりムツィオ・クレメンティの作品を収録したアルバムを発表。2020年には同レーベルにてカタジーナ・ライス(pf)と共に、ロマン・マチェイエフスキによる2台のピアノのための編曲作品全集を収録した3枚組アルバムの録音も完成した。
2025年にはビドゴシュチュ音楽大学のピアノ科の他の教授陣と共に、ルドミル・ルジツキのピアノ作品全曲を収録した録音に参加し、彼の『バラディナ』作品25を演奏。同アルバムは2026年3月、フレデリック賞ソロ・アルバム部門にノミネートされた。
シュチェパン・コンチャル教授 Prof. Szczepan Kończal

シマノフスキ音楽院准教授
1985年、カトヴィツェ出身。カトヴィツェ音楽院(シマノフスキ音楽院)にてヨゼフ・ストンペル教授に師事、最優秀の成績で卒業。また、クリスチャン・ツィメルマン、ピーター・ドノホー、ダン・タイ・ソン、アンナ・マリコヴァ、ジョン・ペリー、アンジェイ・ヤシンスキ、リー・カムシン、ヴィクトル・メルジャーノフ各氏他のマスタークラスを受講。母校にてヴォイチェフ・シュヴィタワ教授のアシスタントを務める。2019年に博士号を取得し、現在カトヴィツェ音楽院准教授。
第15回ショパン国際ピアノコンクール(2005年)のセミファイナリスト。国際コンクールでの受賞歴も数多く、ヴィアナ・ダ・モッタ5位(2007年、リスボン)、UNISA6位(2008年、南アフリカ)、トビリシ3位(2009年、ジョージア)、Spazio Teatro優勝(2010年、ミラノ)、グリーグ2位(2008年、ノルウェー)、カンピージョス3位(2009年、スペイン)、ルチアーノ・ルチアーニ優勝(2011年、ラウリニャノ)、モーツァルト優勝(2012年、伊・フラスカーティ、イタリア)、エラ・フィリップ優勝(2011年、ルーマニア・ティミショアラ)、ケリケリ2位(2012年、ニュージーランド)、ヴェローナ2位(2012年、伊)、リッソーネ優勝(2013年、伊)、カラーリオ優勝(2014年、伊)、カール・フィルチ2位(2016年、ルーマニア・シビウ)、タリン国際ピアノコンクールファイナリスト(2006年、エストニア)ファイナリストなど。また、ポーランド国内ショパンコンクールにて3度受賞。また、幼少期よりユースコンクールでも活躍し、7つの国内外のコンクールにて優勝、また高崎芸術音楽コンクール2位受賞(2001年)。
これまでに、ノアン・ドゥシニキ・ワルシャワの各ショパン音楽祭、ワルシャワ、スウプスク、ウッチなどポーランド国内のフェスティバルや、クレサーレ、オエイラス、ロカルノ、ミラノ、イスタンブール、トビリシ他にて数多くの演奏会に出演。
また、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ポーランド国立放送交響楽団、シレジア・フィル、トルン、ベートーヴェン・アカデミー管、エストニア国立交響楽団、プレシデンシャルシンフォニーオーケストラ(トルコ)、グルベンキアン管弦楽団など国内外にて数多くのオーケストラと共演し、アントニ・ヴィト、タデウシュ・ストゥルガラ、マレク・ピヤロフスキ、イェジ・スヴォボダ、ミハウ・ クラウザ、ミハウ・ドヴォジンスキ、アンドレス・ムストネン、アルヤン・ティエン、ペーテル・チャバといった指揮者とも演奏している。
ポーランド文化庁から6度に渡り奨学金を受け、他にもポーランド首相、ポーランド子供基金、“Młoda Polska (ヤング・ポーランド)”他から奨学金を授与される。
マテウシュ・ボロヴィアク教授 Prof. Mateusz Borowiak

シマノフスキ音楽院助教
「マテウシュ・ボロヴィアクの米国デビューの舞台となったマーキン・コンサート・ホールでの、全3回にわたる壮大なリサイタル・シリーズの第1回では、深遠な音楽性と作品への深い洞察が見事に披露された。アメリカ人作曲家ルイス・ペロシのピアノソナタ全曲(各回2曲ずつ)に加え、ショパンの全24のエチュード、ドビュッシーの全12のエチュード、そしてラフマニノフの『絵画的練習曲』作品39という主要なエチュード集を組み合わせたこのシリーズの予告を初めて目にしたとき、私は「この人物は無謀な冒険家か、あるいは偉大なピアニストのどちらかだ」と感じた。この初回のリサイタルを終えて、私は後者の見方に傾いている。」Merkin Hall, New York Concert Review Inc.
ロンドンで音楽一家に生まれたマテウシュ・ボロヴィアクは、ジュニア・ギルドホールでピアノと作曲を学び、ケンブリッジ大学で音楽学を専攻した。20代前半に初めて、カトヴィツェのシマノフスキ音楽院にてアンジェイ・ヤシンスキ教授のもとでピアノを本格的に学び始めた。これまでに、バービカン・ホール、パレ・デ・ボザール(ブリュッセル)、サル・コルトー(パリ)、ガシュタイグ(ミュンヘン)、ウィグモア・ホール、フィルハーモニー・ホール(サンクトペテルブルク)、ラウディトリ(バルセロナ)、国立音楽堂(マドリード)、リスト・ホール(ブダペスト)、パウル・クレー・センター(ベルン)、世宗芸術センター(ソウル)、マーキン・ホール(ニューヨーク)、国家大劇院(北京)、上海交響楽団ホールなどの主要な会場にソリストとして、またサンクトペテルブルク国際ウィンター・フェスティバル・アーツ・スクエア、ケンブリッジ800周年記念フェスティバル、クラシック・リーフト・メーステルライク、ルービンシュタイン・ピアノ・フェスティバル、ドゥシュニキ国際ショパン・フェスティバル、スウプスクのポーランド・ピアニスト・フェスティバル、クラクフ王立ピアノ・フェスティバルをはじめ、オーストリア、チェコ、ラトビア、スロバキア、トルコ、ウクライナなど各国の音楽祭にも出演している。
コンクール受賞歴も豊富で、エリザベート王妃国際ピアノコンクール(ブリュッセル)第3位、マリア・カナルス国際ピアノコンクール(バルセロナ)第1位をはじめ、ガウォン国際音楽協会(ソウル)、リーナ・サラ・ガッロ国際ピアノコンクール(モンツァ)、ヤマハ・ミュージック・ファウンデーション・オブ・ヨーロッパ、ロイヤル・オーバーシーズ・リーグ(ロンドン)、そしてハリエット・コーエン記念賞(ロンドン)など多数。
これまでに共演したオーケストラやアンサンブルには、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、カスコ・フィル、ベルギー国立管弦楽団、アントワープ交響楽団、ビルバオ交響楽団、ポーランド国立放送交響楽団、マドリード交響楽団、シレジア弦楽四重奏団など、また共演した指揮者は、マリン・オールソップ、アンドレイ・ボレイコ、エド・デ・ワールト、ハンス・グラフ、アラン・ブリバエフ、ミヒャエル・クラウザ、ベンジャミン・ヘムホーツ、ジョセフ・スウェンセン、タデウシュ・ストゥルガワ、アレクサンダー・リープライヒ、ギュンター・ノイホルト、マッシミリアーノ・カルディ、エイヴィンド・アードランドなどがいる。
コンサートは、BBCラジオ3、TV5、RAI、RTBF、France Musiqueなどの放送局を通じて、ヨーロッパ、オセアニア、北米全域でテレビおよびラジオにより放送されている。また演奏は、世界的な反響を呼んだ2025年のスカイ・アーツの画期的なドキュメンタリー『アウシュヴィッツの失われた音楽』でも取り上げられた。CDリリースには、ルイ・ペロシ『13の前奏曲とフーガ』(KASP Records、ニューヨーク)、『マテウシュ・ボロヴィアク 2013年エリザベート王妃国際ピアノコンクール・ライブ』(BNP PARIBAS)、そして批評家から絶賛されたアントニオ・ソレール『15の鍵盤ソナタ』(NAXOS)などがある。
上海音楽学院、蘇州大学、南寧芸術学院、ケンブリッジ大学ガートン・カレッジ、ジュニア・ギルドホール、ベルギーのピアノ・ラボ、ポーランドのウッチ、ポズナン、カトヴィツェの各音楽アカデミーにおいて、マスタークラスや講演を行っている。また、カトヴィツェのカロル・シマノフスキ音楽院で教鞭を執っている。